日本人2人目のノーベル賞受賞
[2025.10.09]
今月6日に坂口志文氏のノーベル化学賞の受賞に続き、8日には北川進氏のノーベル化学賞の受賞が決まりました。同じ年に日本人2人がノーベル賞に決まるのは2015年以来のことで、その時は大村智氏の生理学・医学賞と梶田隆章氏の物理学賞でした。近年のノーベル賞は地球環境における温暖化や資源対策、疾病の予防や治療など人類にとって生存に有用な研究が評価の対象になっているのではないかと推測されます。今回の坂口氏の制御性T細胞(Tレグ)は私が学生時代に習った免疫抑制細胞(サプレッサーT細胞)と同一なのかと疑問に思っていましたが、そうではなく最新の解析技術でのCD25というタンパク質を目印に持つT細胞で、免疫の異常な反応に対するブレーキ役を行うのだそうです。北川氏の金属イオンと有機分子の組み合わせによって開発した金属有機構造体(MOF)はさまざまな気体の出し入れが可能となりガスの吸収だけでなく、天然ガスなどの燃料タンクとしても役割ができるというもので画期的な開発だと思います。こうした、世界中の人々に幸せをもたらすであろう重大な研究が日本人の手によって開発され、世界的にも認められた事に対して日本人の一人として喜ばしく誇りに思いました。
