桜と梅
[2024.03.12]
桜と梅はどう違うのでしょうか?桜と梅は花姿も咲く時期も似ています。桜の開花時期は3月~4月で梅は1月~3月であることから「梅は咲いたか、桜はまだかいな」という小唄があり、3月はちょうど重なり合う時期だと思います。また、桜と梅を見間違えることが良くありますが、梅の花びらは先が丸く桜は先が分かれています。梅は他の花に先駆けて厳寒の中で咲き凛としたイメージから花言葉は「高潔」、もう少し暖かな時期に咲く桜の花言葉は「優美」とされています。日本の春を彩る桜は多くの人に愛され愛でる歌も多く作られてきましたが、梅の方は愛でる人も少なくて何だか可哀そうな気がします。でも、梅に含まれる成分としてはカリウムや鉄、ビタミンEを多く含み、戦国時代には兵糧食として現代では日の丸弁当や健康面から梅酒として愛用されています。そして、元号の「令和」は梅の花が咲き誇る情景から取られたものです。日本人が明日への希望を胸に厳寒の中で凛として花を咲かせる梅のような日本でありたいという願いを込めて、私は梅の花を愛でたいと思います。