VRでの研修
[2024.10.29]
介護サービス事業者の主に介護職員を対象にした研修会に参加しました。認知症のセミナーで小グループに分かれて講師の認知症に対する概念の説明を受けながら、もしも自分が認知症になった場合にどの様に感じるのかという観点でお互いに話し合うという研修会でした。その後、VR(バーチャルリアリティー:仮想現実)でゴーグルを装着して映像を見ます。映像では自分は認知症者であり、認知症の事を理解していない家族から用事を言いつけられて出来なかった事に対して小言を言われ続けるという内容です。認知症になると相手の話す内容が理解できないため行為が出来ず、概念が無くなって習慣だった行動が行えなくなる惨めな自分と非難めいた小言で接する相手に対してどの様な気持ちになるかという事を討論し合うという研修会でした。パーソンセンタードケアという用語があります。それは認知症の人を1人の人格を持った人として尊重し、その人の立場に立って理解しケアを行おうとする考え方です。人は健康を失って初めて健康の有難さが分かると思います。VRという機器を用いた体験は、より疾患に対する理解を深めてくれるのではないかと思いました。