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梅雨明けと氷室饅頭

[2022.07.01]

 七月になりました。今年の夏は特に暑いですね。北陸地方の梅雨明けは6月28日で統計のうえでは最も早く、さらに梅雨の期間も14日間と史上2番目に短かく、6月中に梅雨が明けるのは初めてだそうです。これは南米・ペルー沖から太平洋中部にかけての赤道域の海面水温が平年より低くなり(ラニーニャ現象)、一方太平洋西部の水温は高くなることでチベット高気圧が大気の上層で東に張り出し、偏西風が日本付近で北に大きく蛇行したことで、太平洋高気圧が大気の下層で北へ張り出し、高気圧が重なると上空の空気が吹き下ろして圧縮する力が強まり高温になるのだそうです。暑い時にはアイスクリーム、氷菓が欲しくなりますが江戸時代までは製氷する技術が無く、冬場にできた天然の氷を溶けないように保管をしていました。江戸時代に加賀前田家では徳川将軍に氷室の氷を献上する習わしがあったそうです。現在は1月に氷室小屋に雪が詰められ6月30日に雪を取り出し(氷室開き)、江戸の藩邸があった板橋区、目黒区そして徳川宗家に贈呈されています。氷室饅頭は奉納した後に無事と無病息災を祈って食べられますが、色は白(しろ)、紅(あか)、緑(あお)の三色があり白は太陽で清浄、紅は花で魔除け、緑は新緑で健康を表しています。暑い季節には饅頭を食べてお茶を飲むことは脱水予防にも良いかも知れませんね。

 

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