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木枯らし

[2021.12.23]

 木枯らしの季節となりました。木枯らしは秋から初冬にかけて吹く冷たい風のことですが、木を枯らすのは風ではなく気温の筈だと思います。でも、日本人の感性なのでしょうか。

 木枯らしを凩とも書くそうです。冷たい強い風で木の枝が揺れている感じが出ていますね。街路樹が葉を落とし、節くれだった木々が閑散として立ち尽くして町は次第に灰色に染まりモノクロームな景色となります。

 さて、新型コロナウイルス感染では変異株のオミクロンが日本に上陸しました。変異株では24文字あるギリシャ文字が当てられ、αから始まり15番目にもなりました。それが尽きたら次は星座名が当てられるとのこと。

 そうした世相の中では心も落ち込みますが、目を遣ると路地の塀にはツワブキの黄色い花が、部屋に入るとシャコサボテンの花が満開とばかりに咲き誇り心を慰め明るい未来を予見するかのようでした。

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