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秋の色は白

[2023.10.12]

 秋の色は白だそうです。因みに春は青色、夏は赤色、冬は黒色となります。俳句の季語では秋は山装う、春は山笑う、夏は山滴る、冬は山眠るとされていますので、なぜ秋の色は色の無い白なのかと思ってしまいます。でも、白は色だけではなく清い、けがれの無い、明るいと言った意味もあり、秋空の澄み切った景色が思い浮かびます。「石山の石より白し秋の風」は松尾芭蕉の俳句ですが、-石山すなわち那谷寺にある白い奇岩よりもっと白い澄み切った秋だな―と感じ入ることができれば秋の色は白だなと実感できそうです。ついこの間まで灼熱の赤い夏の色が秋の白色に変わっていく、そんな季節の移ろいを感じている此の頃です。

 

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